
「膝が痛くて歩くのがつらい」
「整形外科で治療を受けているけれど、なかなか痛みが変わらない」
「膝が変形しているから、この痛みは仕方ないと思っている」
このような方に、ぜひ一度考えていただきたいことがあります。
その膝の痛みは、本当に「膝の変形」だけが原因なのでしょうか?
当院にも、長年膝の痛みに悩まれている方が来院されます。
その中で、非常に印象に残っている方がいらっしゃいます。
人工関節にしても痛みが続いていたケース
その方は、整形外科で膝の手術を2度受け、最終的には人工膝関節になっていました。
しかし、手術から約6か月ほど経った頃に、再び膝の痛みが出てきました。
その後もリハビリなどを続けていましたが、なかなか痛みが改善せず、当院へ来院されました。
初めて来られたときは、杖を使っていても50mほど歩くのがやっと。
「痛くなるのが怖い」という気持ちもあり、長い距離を歩くことが難しい状態でした。
そこで、膝だけを見るのではなく、歩き方や股関節、足首、骨盤、身体の使い方などを含めて、お身体全体を確認していきました。
何度か施術を行った後、ある日、
「一緒に少し外を歩いてみましょう」
と、実際に外を歩いてみることにしました。
すると、200mほど歩いても痛みが出ませんでした。
その方がとても喜んでくださったことを、今でも覚えています。
もちろん、この症例がすべての膝痛に当てはまるわけではありません。
ですが、この経験から改めて感じたことがあります。
「膝が痛い=膝だけに原因がある」とは限らない。
ということです。
膝が痛くなる原因は一つではありません
膝の痛みというと、まず「変形性膝関節症」を思い浮かべる方が多いと思います。
実際、膝の変形によって痛みや腫れ、動かしにくさが生じることはあります。
しかし、膝の痛みにはそれ以外にも、
- 半月板の損傷
- 靱帯の損傷
- 膝周囲の筋肉や腱の問題
- 関節の炎症
- 股関節や足関節など、膝以外の動きの問題
- 歩き方や身体の使い方による負担
- 過去のケガや手術後の身体の使い方
など、さまざまな可能性があります。
日本整形外科学会でも、膝関節の疾患として変形性膝関節症だけではなく、半月板損傷、靱帯損傷、膝蓋骨脱臼、膝関節捻挫など、さまざまな疾患が挙げられています。
だからこそ、膝が痛いからといって、
「膝の変形があるから仕方がない」
と最初から決めつけるのではなく、
その痛みは何によって起こっているのか?
を考えることが大切だと私は考えています。
「変形」と「痛み」は、必ずしも同じではありません
ここは膝の痛みを考えるうえで、とても重要な部分です。
レントゲンなどで膝の変形が確認されたとしても、
その変形が、現在感じている痛みのすべてを説明しているとは限りません。
もちろん、変形が強く、関節の状態そのものが痛みや歩行障害の大きな原因になっている場合もあります。
そのような場合には、手術を含めた整形外科での治療が必要になることもあります。
一方で、膝をかばって歩くことで別の場所に負担がかかり、その代償動作がさらに膝周囲へ負担をかけている可能性もあります。
つまり、
「膝の変形がある」
という事実だけではなく、
「今の痛みを生み出しているものは何なのか」
を考える必要があります。
膝だけを見ないことも大切です
膝は、股関節と足首の間にあります。
歩くときには、股関節・膝関節・足関節がそれぞれ動きながら、身体を支えています。
そのため当院では、膝に痛みがある方でも膝だけを確認するわけではありません。
必要に応じて、
- 股関節の動き
- 足首の動き
- 骨盤の動き
- 背骨や姿勢
- 脚の筋肉の働き
- 片脚でのバランス
- 歩行時の身体の使い方
なども確認します。
膝に痛みがあるからといって、必ずしも「膝だけ」を施術するとは限りません。
すべての膝痛が整体で改善するわけではありません
ここは、私自身がとても大切にしている部分です。
膝の痛みの中には、整体で対応するよりも、まず整形外科で検査を受けた方がよいケースがあります。
強い腫れや熱感がある場合、明らかな外傷後の強い痛み、急激な症状の悪化、歩けないほどの症状などは、自己判断で整体だけに頼らず、医療機関での確認が必要です。
また、手術後の膝については、感染などの術後合併症が痛みの原因になる可能性もあります。人工関節が入っている方の痛みを、単純に「筋肉の問題」と決めつけることはできません。
だからこそ、
「整体で何とかする」ことを最優先にはしません。
まず現在の状態を確認し、
「これは整体で対応できそうなのか」
「病院で検査した方がいいのか」
「今までとは違う視点で身体を見た方がいいのか」
そこから一緒に考えていきます。
「整体で改善するものなのか」を確認するだけでも構いません
膝の痛みが長く続いていると、
「もう年齢のせいだから仕方ない」
「変形しているから、この先もずっと痛いんだろう」
「手術するしかないのかな」
と諦めてしまう方もいらっしゃいます。
しかし、実際には膝の状態も痛みの出方も、人によって違います。
だからこそ、私は「何回通ってください」と最初から決めるのではなく、
今の痛みが何から起きているのかを確認すること
を大切にしています。
整体で改善が期待できる状態なのか。
それとも、医療機関での検査や治療が必要なのか。
まずはそれを確認するために来ていただいても構いません。
私は、施術の回数よりも、
「その人の痛みが実際にどう変わったのか」
が大切だと考えています。
札幌市東区・北区で、膝の痛み、膝の変形、歩くと膝が痛い、手術後も膝の痛みが続いているなどのお悩みがある方は、整体ニライカナイへご相談ください。
お身体の状態を確認し、原因を一つに決めつけず、今必要なことを一緒に考えていきます。
※施術中は出られない場合があります

