産後の方を施術していると、こんなお話を聞くことがあります。
「他の整骨院で骨盤が歪んでいると言われました」
「骨盤が開いていると言われました」
「だから骨盤矯正をした方がいいと言われました」
もちろん、産後の身体の変化を確認することは大切です。
ただ、僕はそこで一度立ち止まって考えてほしいと思っています。
本当に、それが今感じている症状の原因なのでしょうか?

「骨盤が開いている」って、どういうこと?
産後の方から「骨盤が開いている」と言われたと聞くことがあります。
では、具体的に「開く」とは何を指しているのでしょうか。
骨盤を構成する骨が大きく開いているという意味なのか。
恥骨結合などの変化を指しているのか。
それとも、左右の骨盤の位置関係や動きの違いを指しているのか。
「骨盤が開いている」という一言だけでは、実際に何が起きているのか分かりません。
僕は、身体のことを説明するのであれば、できるだけ解剖学的な事実やエビデンスをもとに、何が確認できているのかを伝えるべきだと思っています。
不安を感じてもらうために曖昧な言葉を使うのではなく、
「今、身体の中で何が起きているのか」
をできるだけ分かりやすく伝える。
それが治療家として必要なことだと考えています。
産後の症状を「骨盤の歪み」だけで説明していいのか
産後には、
・歩きにくい
・股関節が引っかかる
・足を動かしにくい
・腰が痛い
・股関節が痛い
・立ち上がりにくい
・抱っこをすると手首が痛い
など、さまざまな悩みがあります。
こうした症状があると、
「産後だから骨盤が歪んでいる」
と説明されることがあります。
しかし、症状がある以上、僕はそこで終わらせたくありません。
どこが、どうなっているのか。
なぜ歩きにくいのか。
なぜ股関節が引っかかるのか。
なぜ痛みが出ているのか。
骨盤だけを見るのではなく、股関節の動き、背骨、筋肉の働き、身体の使い方など、症状に関係する可能性のあるものを一つずつ確認していきます。
場合によっては、整体だけで判断せず、医療機関での検査が必要だと考えることもあります。
「骨盤が歪んでいる」という答えを最初から決めてしまわない。
僕はそこを大切にしています。
僕自身、「骨盤の歪み」を強調していた時期がありました
少し踏み込んだ話になります。
以前、僕が勤務していた頃には、患者さんに不安を感じてもらうために、骨盤の歪みをなるべく強調するよう指導を受けたこともありました。
「骨盤が歪んでいる」
「このままだと良くない」
そう伝えることで、施術の必要性を感じてもらう。
仕事として考えれば、そうした考え方があることも理解しています。
きれいごとだけでは続けられない仕事なのも分かっています。
それでも、治療家として働く中で、その伝え方に対する違和感はなくなりませんでした。
患者さんが自分の身体について不安になることと、身体の状態を正しく知ることは、同じではないと思ったからです。
独立した理由の一つは「本音で伝えられる場所」を作りたかったから
整体ニライカナイを開業した理由の一つに、こうした経験があります。
僕は、
「あなたの骨盤は歪んでいます」
「だから骨盤矯正をしなければいけません」
と最初から答えを決めるのではなく、
「ここにこういう状態があります」
「ここが身体の動きに関係している可能性があります」
「今の症状には、この部分が関係していると考えています」
と、一つずつ説明できる整体院にしたいと思いました。
もちろん、身体のことにはまだ分かっていないこともたくさんあります。
だからこそ、分かっていることと分からないことを分けて考える。
必要以上に不安を煽らない。
そして、できるだけ正直に説明する。
それが、僕が治療家として大切にしていることです。
初回から身体の変化を感じていただくこともあります
ここまで読むと、
「じゃあ、初回は検査や説明だけなの?」
と思われるかもしれません。
もちろん、そんなことはありません。
実際に初回の施術から、
「歩きやすくなった」
「股関節の引っかかりが減った」
「腰が楽になった」
など、身体の変化を実感していただく方も多くいらっしゃいます。
ただ、そこで「一度良くなったから終わり」と考えるのではなく、なぜその変化が起きたのかを考えることも大切です。
仮に、骨盤周囲の動きや筋肉の働きなどが症状に関係しているのであれば、一度の施術だけで終わらせるのではなく、状態に応じて数回施術を行いながら、身体の動きや骨盤周囲の安定性を整えていくこともあります。
もちろん、必要な回数は一人ひとり違います。
「何回通えばいい」と最初から決めるのではなく、施術後の身体の変化を確認しながら、その方に必要な施術や頻度を一緒に考えていきます。
初回から変化を感じていただくこと。
そして、その変化を一時的なものにせず、身体がより良い状態を維持できるようにしていくこと。
その両方を大切にしています。
改善するかどうかを決めるのは、ご本人です
身体の状態を確認した結果、
「整体で身体の動きを改善していく方法が考えられます」
という場合もあれば、
「まずは医療機関で検査を受けた方がいいと思います」
という場合もあります。
また、症状があっても、必ずしも施術を受けなければならないわけではありません。
僕が大切にしたいのは、患者さんが身体について十分な説明を受けたうえで、自分自身で選択できることです。
改善を目指したいのか。
まずは様子を見るのか。
医療機関で検査を受けるのか。
その判断をするために必要な情報を、できるだけ正直にお伝えする。
それが整体ニライカナイの考え方です。
産後だから「骨盤矯正」と決めつけない
産後の身体は、妊娠・出産を経て大きく変化しています。
だからこそ、身体の状態を確認することには意味があります。
ただし、
「産後だから骨盤が原因」
と最初から決めつける必要はありません。
歩きにくい。
股関節が引っかかる。
腰や股関節が痛い。
抱っこをすると身体がつらい。
そんな症状があるのであれば、「骨盤が歪んでいるから」と一言で片付けず、何が症状に関係しているのかを一緒に確認してみてください。
札幌市東区・北区で産後の骨盤矯正、股関節痛、産後腰痛などについてお悩みの方。
「骨盤が歪んでいると言われたけれど、本当にそうなの?」
「骨盤矯正を受けた方がいいの?」
そんな疑問だけでも構いません。
整体ニライカナイでは、身体の状態を確認したうえで、必要なことをできるだけ正直にお伝えします。
身体のことを知り、納得したうえで、ご自身で選択していただける。
そんな整体院でありたいと思っています。
※施術中は出られない場合があります

